第93回アカデミー賞国際長編映画賞出品作一覧

本項目は、第93回アカデミー賞国際長編映画賞への各国の出品作の一覧である。映画芸術科学アカデミー（AMPAS）は、1956年に国際長編映画賞を設立して以来、さまざまな国から最高の作品を招いている。この賞は主要な会話が英語以外で占められ、アメリカ合衆国以外で製作された長編映画を対象としている。国際長編映画賞委員会はプロセスを監督し、出品された全作品を観賞する。この部門は以前は「外国語映画賞」と呼ばれていたが、アカデミーが「外国語」という言葉が時代にそぐわないと考えたために2019年4月に国際長編映画賞へと変更された。

第93回アカデミー賞での出品映画は2019年10月1日から2020年12月31日までの間に、それぞれの国の劇場で初公開されている必要がある。アカデミーへの出品期限は2020年12月1日であった。今回は97カ国が出品し、そのうち93カ国が資格を得た。今回が初出品となったのはレソト（『This Is Not a Burial, It's a Resurrection』）、スーダン（『汝は二十歳で死ぬ』）、スリナム（『Wiren』）の3カ国である。またブータンは『ブータン 山の教室』を出品して21年ぶりの参加を試みたが、アカデミーが発表した最終的な出品一覧には掲載されなかった。

最終選考作品は新型コロナウイルスの影響により例年の10本から15本に拡大され、2021年2月9日に発表された。また前回とは異なり国際執行委員会による推薦はなかった。2021年3月15日にノミネート5作が発表された。2021年4月25日に授賞式が行われ、トマス・ヴィンターベア監督による『アナザーラウンド』が受賞作となった。

出品作

備考

ガーナ、マラウイ、ネパール、ウガンダのオスカー選考委員会は映画製作者たちに出品を求めたが、結局実現しなかった。ネパールは『Aama』と『Sarita』を最終候補としていた。

2020年12月、ポルトガル代表作『Listen』は台詞の半分以上が英語であることを理由に失格となった。ポルトガルの選考委員会は第2候補であった『Vitalina Varela』を代わりに出品した。同じく2020年12月にカナダ代表作『Funny Boy』も台詞の半分以上が英語であるために失格となり、カナダの選考委員会は第2候補の『14 Days, 12 Nights』を出品した。

2021年1月、ベラルーシ代表作『Persian Lessons』はベラルーシが「クリエイティブ・コントロール」を握っていないと判断されたためにアカデミーによって失格とされた。この映画はロシア、ドイツ、ベラルーシによる多国間共同製作であるが、ベラルーシ人スタッフは重要な役割を担っていなかった。ウズベキスタン代表作『2000 Songs of Farida』はウズベキスタンのオスカー委員会がAMPASが要求する適切な形式で出品しなかったために失格となった。

アルジェリアの映画『Héliopolis』は新型コロナウイルスの影響で封切りが中止された後、アルジェリアの選考委員会とAMPASの協議の末に監督によって出品が撤回された。製作側は次回に参加する意向を発表した。

脚注

参考文献

外部リンク

• 公式ウェブサイト（英語）

1. アカデミー国際長編映画賞
2. 第92回アカデミー賞
3. アカデミー長編アニメ映画賞
4. 第93回アカデミー賞
5. アカデミー国際長編映画賞日本代表作品の一覧
6. 第94回アカデミー賞
7. 第92回アカデミー賞国際長編映画賞出品作一覧
8. 第94回アカデミー賞国際長編映画賞出品作一覧
9. アカデミー国際長編映画賞イタリア代表作品の一覧
10. アカデミー国際長編映画賞イラン代表作品の一覧
11. アカデミー国際長編映画賞中国代表作品の一覧
12. アカデミー国際長編映画賞ドイツ代表作品の一覧
13. アカデミー国際長編映画賞スウェーデン代表作品の一覧
14. アナザーラウンド
15. アカデミー国際長編映画賞フランス代表作品の一覧
16. アカデミー国際長編映画賞ボスニア・ヘルツェゴビナ代表作品の一覧
17. アカデミー国際長編映画賞ルーマニア代表作品の一覧
18. アカデミー国際長編映画賞韓国代表作品の一覧
19. アカデミー国際長編映画賞エストニア代表作品の一覧
20. アカデミー国際長編映画賞メキシコ代表作品の一覧