『夜への長い旅路』(よるへのながいたびじ、Long Day's Journey Into Night)は、アメリカの劇作家ユージン・オニールの作による戯曲。オニールの遺作である。
概要
“アメリカ近代劇の父”と称される劇作家ユージン・オニールが、自身の青春時代における家族の凄惨な姿を描いた自伝劇であり、オニールは死後に本作で4度目のピューリッツァー賞を獲得している。
戯曲は出版され、日本語にも『夜への長い旅路』の題名で、以下の翻訳が刊行されている。
- 清野暢一郎訳 白水社(現代海外戯曲) 1956年
- 沼沢洽治訳 世界文学大系 第90 (近代劇集) 筑摩書房 1965年
2021年日本での上演
フィリップ・ブリーンの演出、木内宏昌の翻訳・台本、大竹しのぶの主演による上演。“海外の才能と出会い、新たな視点で挑む演劇シリーズ”として2016年にスタートしたシアターコクーン「DISCOVER WORLD THEATRE」シリーズの第10弾。主演の大竹がオニール作の舞台に出演するのは、2004年の『喪服の似合うエレクトラ』以来2度目となる。本作に出演する杉野遥亮は初の舞台出演となる。
公演情報
- 東京公演
- 2021年6月7日 - 7月4日:Bunkamuraシアターコクーン
- 京都公演
- 2021年7月9日 - 7月18日(予定):京都劇場
キャスト
- メアリー:大竹しのぶ
- ジェイミー:大倉忠義
- エドマンド:杉野遥亮
- ジェイムズ・タイロン:池田成志
- キャスリン:土居志央梨
スタッフ
- 作:ユージン・オニール
- 翻訳・台本:木内宏昌
- 演出:フィリップ・ブリーン
- 美術・衣裳:マックス・ジョーンズ
- 照明:勝柴次朗
- 音楽:パディ・カニーン
- 音響:長野朋美
- ヘアメイク:佐藤裕子
- アソシエイト・デザイナー:ルース・ホール
- 美術助手:原田愛
- 衣裳助手:桜井麗
- 演出助手:加藤由紀子
- 通訳:時田曜子、伊藤美代子、鈴木なお
- 舞台監督:足立充章
- 企画・製作:Bunkamura
映画化
1962年にアメリカ映画として同題名で公開されている。171分。
- 原題:LONG DAY'S JOURNEY INTO NIGHT
- 邦題:夜への長い旅路
スタッフ
- 監督:シドニー・ルメット
- 製作:ジャック・J・ドレイファスJr、エリー・A・ランドー、ジョセフ・E・レヴィン
- 原作戯曲:ユージン・オニール
- 撮影:ボリス・カウフマン
- 音楽:アンドレ・プレヴィン
出演
- キャサリン・ヘプバーン
- ラルフ・リチャードソン
- ジェイソン・ロバーズ
- ディーン・ストックウェル
- ジーン・バー
脚注
外部リンク
- 夜への長い旅路 - 2021年のBunkamura公演の公式サイト
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