宝樹院(ほうじゅいん)は、埼玉県蕨市にある臨済宗建長寺派の寺院。
創建年代は諸説あるが、正宗広智によって開山された。『新編武蔵風土記稿』によれば、広智の寂年が1332年(正慶元年)とあるので、鎌倉時代末期の創建、明治期の『寺院明細帳』によれば、応安年間(1368年 - 1375年)の創建となっている。川口市にある長徳寺の末寺である。
当院には、蕨市の文化財に指定されている「渋川公墓」という墓がある。「渋川公」は蕨城の城主だった渋川義基と推測される。義基は国府台合戦か三船山合戦で討死し、蕨渋川氏は滅亡してしまう。1816年(文化13年)、渋川氏家臣の末裔が義基夫妻のために建てたものである。義基夫人(龍体院)には榛名湖に入水して龍神になったという伝説がある。
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