京王食品株式会社(けいおうしょくひん)は、ベーカリーショップ「ルパ」(Le repas) を経営する京王グループの製パン企業。京王電鉄沿線でパンの製造販売およびカフェの運営を行う。
1976年9月29日会社設立。本社を東京都多摩市に置く。2009年3月26日、一ノ宮2丁目11-32から関戸2丁目37-3のせいせきさくらゲートへ本社を移転した。「ルパ (repas)」はフランス語で「食事」の意味。
京王電鉄の駅ビル・駅ナカ商業施設を中心に、京王線、京王高尾線、京王相模原線、京王井の頭線沿線に、22店舗(2022年3月末現在)を展開している。
月ごとに季節に合わせたパンフェアが行われ、毎月新製品が発売される。一度に焼くパンの量を抑え、常に焼き立てのパンが店頭に並ぶように作られている。敷島製パン(Pasco)製造の業務用冷凍パン生地を使用し、各店舗内の電気コンベクションオーブンで焼き上げている。
2013年9月1日より「京王の電車・バス100周年」記念企画として、電車型の紙箱に店内で焼いた電車型クッキーを詰めた「京王電鉄9000系 電車クッキー」を限定販売した。
なお「京王食品株式会社」の社名は、現在の株式会社京王ストアの旧社名(1959年 - 1968年)と同名だが別の企業であり、同じ京王グループであること以外に事業上の関連はない。
旧店名は「ベーカリーショップ ルパ」であった。2022年3月現在、全店舗が、買ったパンを店内で食べられるイートインカフェスペースのある「ベーカリー&カフェ ルパ」として営業している。
かつてはテイクアウトのみの「ベーカリー ルパ」業態もあったが、最後まで「ベーカリー ルパ」業態で営業していた南大沢店が、2021年3月24日にリニューアルしてイートインカフェが設置され「ベーカリー&カフェ ルパ」に転換したことで消滅した。
また一時期は「ブレグラス Blegrace」(Blead+grace)の店名で、テイクアウトのみの業態も展開していた。パンのメニュー内容はルパとほぼ同一で、イートインカフェを設置するスペースのない狭小な店舗に出店していた。「ブレグラス」ブランドの撤退に伴い2015年までに全店閉店して現存せず、「ベーカリー ルパ」へ店名変更して営業継続した店舗もなかった。
現在の看板やロゴはグリーン系が基本だが、近年に新規開店・改装した店舗では白黒系の新ロゴ(カッティングボードに頭文字「R」をあしらったマーク)を使用する店舗が増えている。「ベーカリーショップ ルパ」時代の面影を残すオレンジ系の旧看板は、幡ヶ谷店で最後まで使用されていたが、2020年4月6日からの改装工事により消滅した。
各店舗についての詳細は、公式サイト「店舗情報」を参照。
営業時間は、特記なき店舗は7時から21時まで(イートインカフェの利用は20時まで)。閉店時間が異なる店舗が一部ある。閉店間際には割引セールが開催される。
店舗によりメニュー構成が一部異なり、各店舗オリジナルメニュー、店舗限定コラボメニュー(#アニメコラボも参照)なども存在する。また吉祥寺店オリジナルの「吉祥寺カレーパン」のように、店舗限定メニューだったものが好評により他店舗でも販売されるようになったものもある。
一部店舗では、ご当地ゆかりの漫画やアニメのコラボメニューも販売されることがある。
『ちはやふる』の舞台となった府中市の府中店・東府中店では、作中に登場するあんパンを再現したコラボメニュー「ふあんパン」「麿んパン」が発売された(「麿んパン」は中身が栗あん)。イベント「ちはやふるフェスティバル in 府中」の一環として2016年11月12日より期間限定販売、パッケージにも『ちはやふる』のイラスト入りシールが貼られていた。現在は販売終了している。
『一週間フレンズ。』の舞台となった多摩市の桜ヶ丘店では、作中に登場するパンを再現したコラボメニュー「たまコッペ」が2014年4月26日より発売された。コッペパンにたまごサラダとコールスロー、コーンを加えた具をはさんだもので、期間限定という形ではなく数年間にわたり店舗限定メニューとして販売されていた。桜ヶ丘店の店頭にも『一週間フレンズ。』の看板やPOPが展示されていた。またアニメの広告協力を京王電鉄が行っており、エンディングのスタッフロールでも「宣伝協力 京王グループ」としてクレジットされている。
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