博多南駅(はかたみなみえき)は、福岡県春日市上白水(かみしろうず)八丁目にある西日本旅客鉄道(JR西日本)博多南線の駅。
博多南線は山陽新幹線博多総合車両所への回送線を旅客線化したもので、当駅は博多総合車両所構内の西側(着発1番線東京方)にある。
JR本州3社の単独駅としては唯一、本州外に所在する。
当駅発着の列車は新幹線車両であるが在来線特急扱いになっており、博多駅からの特定特急料金は130円と、JRの特急料金としては最安である。博多駅 - 当駅間の運賃200円と合わせ、同区間は新幹線設備・車両でありながら片道330円で乗車することができる。
築堤上にあり、博多方面に向かって左側に単式ホーム1面1線を有する高架駅。ホームは開業当初は6両分で、のちに8両分に延長されたが、現在も16両編成の列車は当駅構内には進入できない。ホームは、博多総合車両所内の構内車両基地の西端の線路に単式1線で設置されており、車両所下り方への入換も可能。
改札口はホームの博多寄りにあり、山陽・九州新幹線にあわせ自動改札機が導入されている。ただし、常時改札は実施されておらず(列車別改札)、列車出発時刻のおおむね10分 - 15分前にならないと入場できない(時間外は自動改札機の電源が切られ、乗車券類を投入することができない)。ICカード乗車券(ICOCAなど)およびEX-ICは非対応である。
博多南駅構内に掲示されている時刻表は、インターネット上や乗換案内アプリで公開されている時刻表データ(全列車特急博多行と記載)とは異なり、山陽新幹線直通列車に関しては山陽新幹線の行先を表記している。すなわち、博多駅到着後、「こだま」新大阪行きとして山陽新幹線に直通する列車は、博多南駅の時刻表においても「新大阪」と表記され、同駅ホームに入線した列車の側面行先LEDも、2023年現在では「こだま・(新大阪・岡山など行先)」と表示される。
国鉄分割民営化当時の取り決めの解釈の相違による対立の妥協策で、開業から20年間にわたり、駅窓口業務は九州旅客鉄道(JR九州)に委託され、JR九州博多駅の社員が派遣されていた。現在は、JR西日本の直営駅となっている。
委託時代はマルス端末を設置したJR九州旅行博多南支店(旧:ジョイロード)が設備されていたが、直営化と同じ時期に閉店となった。
駅出入り口は駅の西側(那珂川市側)だけにあり、九州新幹線建設後はその高架下に位置することになった。 また、九州新幹線上には博多南駅は存在しない(このため当駅と九州新幹線熊本・鹿児島中央方面との行き来でも分岐駅通過の特例は適用されない)。よって、九州新幹線を含む他の新幹線との乗換駅は博多駅となる。
博多南駅の事務管コードは、▲810101である。なお、81で始まる事務管コード(JR西日本福岡支社の割り当て)は、当駅のみである。
2022年(令和4年)度の1日平均乗降人員は14,676人である。
近年の1日平均乗降人員は下表の通り。
春日市と那珂川市の境界付近に位置している。駅とホームは春日市に所在するが、駅前の道路を渡った対面側は那珂川市になる。道路を挟んで向かい側に1階をバスターミナルとした多目的ビルがあり、駅とこのビルは連絡通路で直接結ばれている。周辺は開業当初は比較的閑静な住宅街であったが、その後は住宅・マンション・商業施設などの建設が急速に進んだ。
博多南駅前土地区画整理事業により、整然と区画される。駅前にはロータリーがありその周囲を駅ビルと高層マンションが取り囲んでいる。マンションの1F・2Fはテナントが複数入居しており、ロータリー内には医療ビルも建設された。
駅と駅ビルを結ぶ歩道橋が春日市と那珂川市の市境付近となっている。駅の出口は那珂川市の方面にしかなく春日市方面へは大きく迂回を必要とする。よってマンションやアパートは駅が出来てから増えた。
駅前ビル1階のバスターミナルに発着する。以下は、2022年10月1日現在の路線である。
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