ソウル交通公社5号線(ソウルこうつうこうしゃごごうせん)は、大韓民国ソウル特別市江西区にある傍花駅から京畿道河南市にある河南黔丹山駅までを結ぶ路線と、江東区にある江東駅から分岐してソウル特別市松坡区にある馬川駅までを結ぶ、ソウル交通公社が運営する鉄道路線である。韓国ではソウル地下鉄5号線と呼ばれている。旧ソウル特別市都市鉄道公社運営路線。
ラインカラーは●紫。広域電鉄河南線と併せて首都圏電鉄5号線(首都圏地下鉄5号線)を構成する。
路線データ
- 路線距離:52.3km(本線45.2km、馬川支線7.6km)
- 軌間:1435mm(標準軌)
- 駅数:51
- 複線区間:全線
- 電化区間:全線(直流1500V・架線集電方式)
- 閉塞方式:ATC、ATO
- 車両基地:傍花車両事務所・高徳車両事務所
- 地上区間:なし
- 走行方向:右側通行
概要
市内と金浦国際空港を直接結ぶ路線であり、汝矣島も通り利便性は大変高い。江東駅からは二股に分かれている。永登浦区庁駅 - 東大門歴史文化公園駅 - 往十里駅間では、輸送力が飽和状態のソウル交通公社2号線のバイパス的要素の線となっている。
なお傍花駅 - 汝矣島駅間・往十里駅 - 高徳駅間32kmの電気設備、駅設備、車両基地用設備、レール(引込線2.4kmを含む)、車両608両は、日本の海外経済協力基金 (OECF) による円借款で建設された。
沿革
- 1990年6月27日 - 5号線着工。
- 1995年11月15日 - 往十里駅 - 上一洞駅 (14.4km) 開業。
- 1996年3月20日 - 傍花駅 - カチ山駅 (8.9km) 開業。
- 1996年3月30日 - 江東駅 - 馬川駅(馬川支線7.6km)開業。
- 1996年8月12日 - カチ山駅 - 汝矣島駅 (7.9km) 開業。
- 1996年12月30日 - 汝矣島駅 - 往十里駅 (14.0km) 開業。
- 2008年6月20日 - 麻谷駅開業。
- 2020年8月8日 - 上一洞駅 - 河南豊山駅 開業。(江一駅を除く)
- 2021年3月27日 - 河南豊山駅 - 河南黔丹山駅 と江一駅開業。
運転
傍花駅 - 河南線河南黔丹山と傍花駅 - 馬川駅を交互に運行している。終電時間帯には途中駅止まりの列車も運行される。
傍花 - 江東
平日:朝ラッシュ時2分30秒 - 3分間隔、日中6分間隔、夕方3 - 4分間隔
江東 - 上一洞(河南黔丹山)・馬川
平日:朝ラッシュ時5 - 6分間隔、日中12分間隔、夕方6 - 8分間隔
車両
- 5000系電車
- 傍花車両事務所に38本304両・高徳車両事務所に38本304両、河南延長線(上一洞~河南黔丹山間)現代ロテム製新造車4編成、合計8両編成80本640両が在籍する。
駅一覧
本線・河南線
馬川支線
その他
- 開業当初、馬川支線(遁村洞 - 馬川)の駅番号は上一洞駅からの連番で554 - 560となっていたが、汝矣島 - 往十里間開業時にP549 - P555に改められた。
- 麻谷駅は2002年FIFAワールドカップの競技場候補地であることから予め駅を建設したものの、スタジアム建設が実現せず、駅周辺は農地で利用者が見込めないため未開業とされていたが、2008年6月20日から営業を開始した。
- 漢江を橋ではなく地下トンネルで通過している(同様に通過する路線としては他に水仁・盆唐線がある)。
脚注
関連項目
- ソウル交通公社
- ソウル特別市都市鉄道公社
- 韓国の地下鉄
- ソウル地下鉄
- 空港連絡鉄道
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