恵庭市(えにわし)は、北海道中部(道央地方)に位置し、石狩振興局に属する市。
恵庭市は札幌市と新千歳空港のほぼ中間に位置しており、恵まれた交通アクセスと穏やかな気候風土を持つまちになっている。市民主導による花のまちづくりが盛んで全国的に評価され、これまでに『緑化推進運動功労者』内閣総理大臣表彰(平成7年「花いっぱい文化協会」、平成13年「サッポロビール北海道工場」)、『都市景観大賞』「美しいまちなみ大賞」国土交通大臣表彰(平成16年「恵み野地区」)、『花の観光地づくり大賞』(平成22年「恵庭市」)などを受賞しており、「ガーデニングのまち」として知られるようになった。
アイヌ語で現在の恵庭岳を指す「エエンイワ」(頭が・尖っている・山)に由来するとされている。
市域は東西約34 km、南北約23 km、総面積294.87 km²であり、自衛隊の演習地も含めると市域の約3分の2が森林地帯になっている。山岳部は「支笏洞爺国立公園」になっており、恵庭岳、漁岳、空沼岳を源とする漁川やラルマナイ川、千歳川へ合流する島松川などの河川がある。
太平洋と日本海の中心付近に位置しているため、両方の気象の影響を受ける特徴がある。年間の平均気温は7℃から8℃であり、内陸型の気候になっている。そのため、冬季の冷え込みは厳しく、冬の晴れた朝は放射冷却により-20度以下になることも珍しくない。積雪は札幌よりは少ないが千歳市よりは多くなっている。一方、夏は比較的冷涼な気候である。
中恵庭、本庁(恵庭)、恵み野、島松の4地区に分けられる。
恵庭市の人口は、札幌市の近郊都市として1970年(市制施行)から2012年まで増加の一途を辿ってきたが、2013年に初めて人口減少となった。
2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている。
恵庭の開拓は1870年(明治3年)に高知藩が移住したことによって始まり、1886年(明治19年)に山口県岩国・和木地方から集団移住65戸が漁川沿いに入植して本格的な開拓が始まった。
「恵庭市の沿革」参照
農業は明治初期から本格的に始まっている。恵庭は中山久蔵が北海道での米作りに成功した地であり、現在も米の産地になっている。
また、特別栽培農産物などの安心安全でクリーンな農業をテーマにした野菜づくりや花苗生産などの近郊農業が盛んになっている。
酪農では優良牛生産地帯であり、家畜の糞尿を堆肥化して活用する循環型環境整備を進めている。
工業では7ヵ所の工業団地(恵庭市工業団地など)があり、約230社が操業している。札幌市や新千歳空港、苫小牧港などへの交通アクセスが良いほか、支笏湖の伏流水が湧き出るなど豊かな水資源があり、企業進出の一因になっている。市内には研究開発拠点の「恵庭リサーチ・ビジネスパーク」がある。
商業では商店街がイメージアップや魅力向上に繋がる事業を助成する集客支援、起業支援等を行っている。また、国道36号恵庭バイパス沿いを中心にロードサイド店舗が進出している。
ショッピングセンター
スーパーマーケット
日帰り入浴施設
ゴルフ場
パークゴルフ場
恵庭の特産品として「えびすかぼちゃ」(カボチャ)がある。1964年(昭和39年)に京都の種苗会社が開発したえびすかぼちゃを北海道内でいち早く栽培したのが恵庭であり、「恵庭のえびす」として関西地方を中心に流通していた。2006年(平成18年)の道の駅花ロードえにわオープン後は地元でも購入して食すようになり、スイーツなどの商品開発に取り組んでいる。また、恵庭でも収穫できるようになったサツマイモを使用したスイーツもある。
恵庭は北海道内有数の花苗の産地であり、生産量、品質、種類のどれをとってもトップクラスになっている。札幌市の大通公園にある花壇の大半は恵庭産の花を使用している。
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バラエティ番組『タカトシ牧場』は、恵庭市の「むらかみ牧場」で酪農や農業を行うなど、主なロケ地としていた。
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