![椿山課長の七日間 椿山課長の七日間](/modules/owlapps_apps/img/nopic.jpg)
『椿山課長の七日間』(つばきやまかちょうのなのかかん)は、浅田次郎による日本の小説。『朝日新聞』の連載小説として2001年7月2日から2002年4月16日にかけて連載された後、同年9月に朝日新聞社より刊行された。
2003年に舞台化、2006年に映画化され、2009年に国内、2016年には韓国でテレビドラマ化された。
46歳で脳溢血のため過労死した百貨店の課長・椿山和昭は、現世に強い未練を残していた。あの世の中陰役所でそれを訴え、現世への「逆送」を願い出た椿山は、同じように逆送を希望した72人の中から、実の両親を探し出すことを希望していた少年の雄一(蓮)と、人違いで殺されたために子分が抗争を起こそうとしているのを防ぎたいと希望したヤクザの親分の武田と共に選ばれ、正体を明かさないことを条件に初七日が終わるまでの間だけ美女の姿で現世に逆送される。
だが、事前に「まだ知らない重大な事実がある」と伝えられていた椿山を待っていたのは、想像以上の過酷な現実であった。老人ボケになってしまったと思っていた父が実は矍鑠とし、パソコンを使い孫とeメールの交換すらしていた事実だけでも十分ショックだったところに、知人のふりをして自分に線香をあげに行った自宅で、妻の由紀が葬儀が終わったばかりにもかかわらず、生前から愛人関係にあった部下の嶋田を家に招きいれ、夫婦同然の生活を送っており、息子の陽介も母の不倫に傷ついていた事実を知り打ちのめされる。
一方で、椿山が事態の把握のため自宅に職場にと奔走している間に、蓮と武田も自らの目的を果たすため、それぞれ行動する。
2006年11月18日より全国松竹系にて公開された。西田敏行と伊東美咲は『タイガー&ドラゴン』、『釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪♪』以来の共演となる。興行収入2.7億円。物語の結末などは映画独自の展開となっている。
キャッチフレーズは、「ひとめあなたに、会いに生きたい」。
テレビ大阪は開局25周年、TVQ九州放送は開局15周年として、テレビ東京・テレビ愛知と共に製作に参加。両局とも自社の開局周年事業として紹介していた。
2009年12月19日(21:00 - 23:06)に、テレビ朝日系列で放送された。視聴率12.5パーセント。椿山の息子・陽介は、祖父の椿山和利とPCメールのやりとりはせず、あくまでアナログな付き合いである点など一部原作と異なる。
『帰ってきて ダーリン!』(原題:돌아와요 아저씨)のタイトルで、2016年2月24日より4月15日まで韓国SBSで放送された。全16回。
記載順は役名、日本の小説でその位置に該当する人物名、演じる役者名。
2003年7月3日 - 8月28日、芸術座にて『舞い降りた天使』のタイトルにより上演。
2009年9月9日 - 9月23日、三越劇場にて『ありがとうと言いたくて〜椿山課長の七日間〜』のタイトルにより上演。
2017年7月、オトバンクのオーディオブック配信サービスの「FeBe」(現・audiobook.jp)でオーディオブック版が配信された。
Owlapps.net - since 2012 - Les chouettes applications du hibou