西門駅(せいもんえき)は台湾台北市万華区と中正区に跨って位置する、台北捷運の駅。西門駅は西門町にある。
板南線南港展覧館方面行と松山新店線松山方面行ホームが地下2階、板南線頂埔方面行と松山新店線新店方面行ホームが地下3階にある。いずれも島式ホーム形状のため、同一方向の乗り換えは同一ホームで可能となっている。全てのホームに可動式ホーム柵が設置されている。
駅北側は西門地下街(未開業、ただし通行可能)と連絡している。
元来計画されていた運行計画では地下第2階を板南線と新店線(後の松山新店線)の上り線の共通ホームとし、地下3階を下り線の共通ホームとする予定であった。しかし松山線が未開通であり、先行して小南門線(後の松山新店線)の西門駅-中正紀念堂駅を運行させる際に単線運行が採用されたことで計画の変更が生じた。小南門線は2番線(新店線上りホーム)と4番線(新店線下りホーム)を使用することとなった。単線運行で、4ヶ月ごとに使用する線路を入れ替えていたことから、ホーム2面を4ヶ月交代で使用していた。信義線開通に伴い、新店線台電大楼駅までの直通運転が開始されたことに伴い、本来の複線運行が開始されたが、基本的には2番線を使用し、ピーク時間帯のみ4番線も使用する。2014年に松山線が開通し小南門線を経由して新店線との直通運転が開始されると、当初の計画に基づいて2番線を新店線上りホーム、4番線を新店線下りホームとして使用するようになった。
出口1と出口6は駅の西側、出口2~5は駅の東側、北側は通道より西門地下街と接続する。
開業以来台北捷運では台北駅に次ぐ2番手の地位を長年継続しているが、2020年上半期は新型コロナウイルス(COVID-19)の流行により市政府駅を若干下回る結果となった。
駅周辺は駅東側の衡陽路、博愛路、城中市場などの伝統的な商業圏及び駅西側の青少年の最新情報発信源である西門町を擁しており、買い物客を初めとする旅客が多く利用している。駅名は所在地の地名である西門町にちなんで命名された。台湾鉄路管理局(台鉄)と台湾高速鉄道(高鉄)が駅西側地下に通っており、台鉄縦貫線にはかつてここに「名目上」の西門駅があった(実際は計画のみで未設置)。現在は駅西側に西門緊急停車駅という地下設備がある。
駅前の中華路にはバス専用レーン及びバス停が整備され、板橋、土城、三峡、新荘、三重、万華、公館、景美、松山、南港、円環、中山北路、天母、故宮方面への便が運行されている。
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