訓子府町(くんねっぷちょう)は、北海道オホーツク総合振興局管内の常呂郡にある町。
概要
アイヌ語の「クンネプ」〔黒い・ところ(川)〕から由来とされる。北見市に近く、生活圏も北見市に依存している。
地理
オホーツク総合振興局中部、北見市南西部に隣接する。
山に囲まれた盆地的地形で、寒暖の差が激しい。
人口
歴史
- 1897年(明治30年) - 北光社移民団のうち13戸45人が居武士(おろむし)に入地。
- 1900年(明治33年) - 上常呂(現在の北見市上常呂)に訓子府尋常小学校が開設。
- 1902年(明治35年) - 穂波・清住の開拓が始まる。
- 1904年(明治37年) - 実郷・西富・福野の開拓が始まる。
- 1906年(明治39年) - 実郷・穂波で米を試作。
- 1908年(明治41年) - 訓子府教育所を西24号に開校。
- 1909年(明治42年) - 妻恋橋完成。
- 1910年(明治43年) - ホルスタイン乳牛が入る。
- 1911年(明治44年) - 網走本線訓子府駅開業。
- 1912年(大正元年) - 訓子府郵便局設置。
- 1913年(大正2年) - 訓子府巡査駐在所設置。
- 1915年(大正4年)4月 - 野付牛村(現・北見市)から分村、置戸村となる。
- 1916年(大正5年)2月22日 - 居武士教授場(現在の居武士小学校)開校。
- 1916年(大正5年) - 公設訓子府消防組設置。
- 1917年(大正6年) - 訓子府商工組合設立。
- 1919年(大正8年) - タマネギ栽培が始まる。
- 1920年(大正9年)6月 - 置戸村(現:置戸町)から分村、訓子府村となる。
- 1921年(大正10年) - ビート(テンサイ)の耕作が始まる。
- 1922年(大正11年) - 電話開通。
- 1927年(昭和2年)11月6日 - 居武士教授場が居武士尋常小学校に昇格。
- 1934年(昭和9年) - 妻恋橋を架け替え、「叶橋」と改称。
- 1936年(昭和11年) - 水稲温床苗代法が始まる。
- 1941年(昭和16年)4月1日 - 居武士尋常小学校が居武士国民学校と改称。
- 1947年(昭和22年)4月1日 - 居武士国民学校が居武士小学校と改称。
- 1948年(昭和23年) - 北見バス(北海道北見バスの前身)が北見市・置戸町間の営業開始。
- 1951年(昭和26年)11月 - 町に昇格、訓子府町となる。
- 1951年(昭和26年)11月 - 公民館図書室が開設。
- 1952年(昭和27年)9月 - 一部を置戸町へ分割。
- 1954年(昭和29年) - 簡易上水道完成。
- 1962年(昭和37年) - 旧公民館が完成。
- 1968年(昭和43年) - 旧町民水泳プール設置。
- 1974年(昭和49年) - 町営バス運行開始。
- 1984年(昭和59年)11月 - 訓子府町図書館開設。
- 1985年(昭和60年) - 訓子府町図書館が昭和60年度の図書貸出率で日本一となる。
- 1987年(昭和62年) - 訓子府町図書館が昭和62年度図書貸出率日本一となる。以降7年連続で日本一となる。
- 2009年(平成21年) - NHK訓子府デジタルテレビジョン開局。
現状
平成の合併協議は当初北見市主導の「常呂川流域1市5町」の協議を求めたが、当町と留辺蘂町・置戸町が離脱した。その後は3町による協議を進めていたが、留辺蘂が離脱。残った2町が北見に吸収されることを懸念し、訓子府と置戸の2町による任意の合併協議会を設立したが、新町名を「置戸町」としたことから訓子府町の住民アンケートで合併反対が半数以上を占めたため、協議を解散した。
経済
産業
農業(畑作)や酪農が発達しており、特産物としてはメロンが有名。訓子府メロンブランドで知られており、町の中央通りの街灯がメロンをかたどっていたり、町のマスコットがメロンがモチーフになっているほどである。
水稲、小麦、ジャガイモ、テンサイ、タマネギ、薬草(トウキ、川芎)などを生産。
また、町の特産として、卵でとじず醤油ベースのタレをかける「訓子府カツ丼」も町の名物である。
立地企業
- 味の素食品北海道(味の素グループ) - 本社・訓子府工場
- 訓子府石灰工業(株) - 本社・日の出工場
- 訓子府機械工業(株) - 本社・本社工場
農協
- きたみらい農業協同組合(JAきたみらい) - 訓子府支所
- ホクレン農業協同組合連合会 - 訓子府実証農場
金融機関
商業
- 北雄ラッキー - シティマートくんねっぷ
- DCMニコット - 訓子府店
- セブン-イレブン - 訓子府店
- セイコーマート - 訓子府店
郵便
- 郵便局
- 簡易郵便局
医療
官公庁・公共機関
図書館
- 訓子府町図書館
- 公民館図書室から移転して以来、訓子府町図書館の住民一人当たりの年間貸出冊数は平均14冊以上という高い貸出率を維持しており、1985年(昭和60年)度と1987年(昭和62年)度から1993年(平成5年)度の間の計8回全国一を記録している。なお1994年(平成6年)度以降は全国集計が行われていないため順位は不明だが、それ以降もこれまでを上回る貸出率を記録し続けている。
運動施設
- 訓子府町スポーツセンター
- 訓子府町温水プール「KAPPA」
- 訓子府町レクリエーション公園
- 訓子府町パークゴルフ場
警察
消防
独立行政法人・特殊法人等
- 地方独立行政法人
姉妹都市・提携都市
国内
- 高知県津野町
- 旧・東津野村と2001年(平成13年)5月8日姉妹都市提携
教育
交通
空港
鉄道
町内を鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR北海道石北本線の北見駅や相内駅。
廃止された鉄道
- 北海道ちほく高原鉄道
- ふるさと銀河線(2006年4月21日廃止):西訓子府駅 - 西富駅 - 訓子府駅 - 穂波駅 - 日ノ出駅
バス
北海道北見バスが、北見方面、置戸・陸別方面への路線バスを運行。
道路
- 高速道路
- 国土交通省北海道開発局
- 十勝オホーツク自動車道(北海道横断自動車道): - 訓子府IC -
- 一般国道
- 主要地方道
- 北海道道50号北見置戸線
- 北海道道143号北見白糠線
- 一般道道
- 北海道道261号置戸福野北見線
- 北海道道335号訓子府停車場線
- 北海道道494号訓子府津別線
- 北海道道986号置戸訓子府北見線
- 道の駅
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
町の文化財
観光
祭り
- さむさむまつり(2月)
- 芝さくらまつり(6月)
- くんねっぷふるさとまつり(7月)
マスコミ
その他
出身有名人
- 久島正 - 元北見市市長
- 松岡義和 - 市立名寄短期大学元学長
- せきしろ - 作家・コラムニスト
- 矢尾拓也(やおたくや) - ドラマー、元『パスピエ』。
- 守屋澄夫 - 実業家
参考文献
- (株)JICC編 「くんねっぷ 訓子府町勢要覧80周年記念」 北海道常呂郡訓子府町、1977年
脚注
関連項目
外部リンク
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