『シティーハンター』(原題: 城市獵人、英語題: City Hunter)は、1993年に公開された、香港のアクション映画。原作は北条司の同名漫画。
概要
北条司の漫画『シティーハンター』をジャッキー・チェン主演により香港を舞台に映画化した作品。ジャッキーがファンに「ジャッキーは冴羽獠(『シティーハンター』の主人公)に似ている」と言われたことがきっかけでこの映画の製作につながった。
香港アクション映画または「ジャッキー・チェン映画」として、原作から大胆に脚色されている。当時18歳だった後藤久美子は筋肉質の鍛えられた身体で、一部スタントつきながら激しいアクションを披露した。
作中で、当時流行していた『ストリートファイターII』のキャラに扮して戦いあうという、コメディ色の強いシーンがある。
ジャッキー演じる獠の吹き替えは、ジャッキーの吹き替えを持ち役とする石丸博也で、香の吹き替えには冨永みーなが起用されている。
ストーリー
凄腕の「私立探偵」冴羽獠(広東語での役名は孟波)は、日本の大手新聞社の社長令嬢・清子を探し出して日本に連れ帰るよう依頼される。しかしその途中、テロ集団が清子の乗った豪華客船を乗っ取ってしまう。冴羽は単身この危機に挑んでいく。
キャスト
- 役名(広東語での役名)……俳優(日本語吹替、英語吹替)
- 冴羽獠(孟波)……ジャッキー・チェン(石丸博也)
- 本編の主人公。原作同様に一流の射撃の腕前を持つが、本作では格闘シーンのほうが多い。また原作のような超人的な実力者という描写はなく、戦闘ではピンチシーンが多め。
- 今村清子……後藤久美子(岡本麻弥、ヴェロニカ・タイラー)
- 日本の大手新聞社の社長令嬢。母を亡くしており、父親が再婚するという話に反発をして家出をした。
- 槇村香(中村恵香)……ジョイ・ウォン(冨永みーな)
- 獠の相棒である槇村秀幸の妹。獠と出会った頃は幼い子供だったが、あっという間に大人へと成長した。
- マクドナルド大佐……リチャード・ノートン(大塚明夫)
- テロ組織のボス。終盤でステージのモニター裏に仕掛けた時限装置のリモコンを操作して獠を始末しようとするが、彼の機転でステージに立たされ、リモコンを踏まされ自爆した。
- キム……ゲイリー・ダニエルズ(大塚芳忠)
- テロ組織の幹部。筋肉質の男性。
- 野上冴子、TV放映時「ラン」(芽子)……チンミー・ヤウ(鶴ひろみ)
- 獠の知人。
- 銀子(芽子の助手)……オンスイピン(佐々木るん)
- ギャンブラー(高達)……レオン・ライ(大滝進矢)
- ギャンブルの達人で、トランプ手裏剣も得意。中盤でテロリストたちと戦うも機関銃で両手両足を撃たれて負傷。
- ロッキー(大脚)……パル・シン(二又一成)
- 香の従兄。
- 槇村秀幸(中村)……マイケル・ウォン(目黒光祐)
- 獠の相棒。
- 日本語吹替:初回放送1994年11月12日『ゴールデン洋画劇場』
スタッフ
- 監督・脚本:ウォン・ジン(王晶)
- 製作総指揮:レイモンド・チョウ、レナード・ホー
- プロデューサー:チャイ・ラン、篠島継男
- 音楽:ジェームズ・ウォン
- 協力:ヤオハン、商船三井客船、三菱自動車工業
挿入歌
日本上映時のテーマソングは宇都宮隆の『Dance Dance Dance』。
劇中挿入歌として、日本のお笑いコンビとんねるずが歌う『ガラガラヘビがやってくる』を香港の音楽ユニット軟硬天師がカバーした『HAPPY HAPPY GALA GALA』が使用された。なお、エンドクレジットでは作曲が『TSUGUTOSHI GORO』 (原文ママ)、編曲が『YASUSHI AKIMOTO』と表記されている。
その他
- 当時三菱自動車がジャッキーのスポンサーだった関係で、他のゴールデン・ハーベストでの主演作品同様に三菱車が登場する。(GTOなど)
脚注
注釈
出典
外部リンク
- シティーハンター - allcinema
- シティーハンター - KINENOTE
- Sing si lip yan - IMDb(英語)
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