![ビクトリア (ブリティッシュコロンビア州) ビクトリア (ブリティッシュコロンビア州)](/modules/owlapps_apps/img/errorimg.png)
ビクトリア(英: Victoria)は、カナダ・ブリティッシュコロンビア州の州都。同州南西部バンクーバー島の南端部にある。ブリティッシュコロンビア州内で一番南に位置しており気候は温暖。春から夏にかけて色鮮やかな花々に囲まれた英国風な街並みからは、本土とは違った風情を堪能することができる。バンクーバーとはジョージア海峡を横断するフェリーや水上機で連絡している。
市域が比較的小さいため市の人口は9万1867人(2021年)だが、都市圏人口は約40万人で、州内第二の規模の都市である。主要産業は観光、政府、経済など。
1700年代後半にヨーロッパ人が入植するまでは、ビクトリア地域周辺はコースト・セイリシュ族を含む先住民族の居住地域であった。1774年にフアン・ペレス、1778年にジェームズ・クックをはじめとしてスペインとイギリスが探検隊を派遣。ジェームズ・ダグラスがバンクーバー島南端に毛皮貿易の交易所を設置するよう任命されていた。イギリスはコロンビア川北岸のバンクーバー砦に1824年に建設した毛皮貿易の交易所がアメリカ合衆国の手に落ちるかもしれない(オレゴン境界紛争)ことを想定し、さらに北のバンクーバー島南端に交易所と砦の設置を計画し、1846年のオレゴン条約署名を予測し1843年にハドソン湾会社の毛皮貿易拠点としいてカモザン砦(Fort Camosun)という砦を築き、女王の名からビクトリア砦(Fort Victoria)と改称された。1849年にバンクーバー島植民地が設立され、ビクトリアはその首都となる。
この頃、ブリティッシュ・コロンビア本土(フレイザー川など)に金鉱が発見されると、一攫千金目当てに多くのアメリカ人が押し寄せ、ビクトリアを経由していった。 1866年に本土のブリティッシュ・コロンビア植民地と統合されても、ヴィクトリアは首都の地位を保った。1871年、ブリティッシュ・コロンビア植民地がカナダ自治領に加入してからは、ブリティッシュ・コロンビア州の州都。
長くイギリスの統治下にあったビクトリアは、現在もアフタヌーンティーやガーデニングなど英国の風習が色濃く残っている。
1933年(昭和8年)にカナダのバンフで開かれた太平洋問題調査会会議に、日本代表団団長として出席していた新渡戸稲造はこの地で倒れ、10月15日に71歳で永眠している。
ヴィクトリアは北緯49度線より南にあり、カナダ西部ではもっとも南に位置する都市部である。太平洋とジョージア海峡を結ぶファンデフカ海峡に面する。米加国境が通るファンデフカ海峡を挟んで米国ワシントン州のオリンピック半島と向かい合う。
気候は地中海性気候(Csb)となり、カナダで最も温暖である。過去最高気温は2007年7月11日の36.3℃、過去最低気温は1950年1月28日の-15.6℃である。
カナダの中でも温暖で美しい町並みというイメージがあり、バンクーバーからも近く小旅行の目的地となっている。主な観光地は下記の通り。
これら観光地のほかにも、馬車での市内散策(Victoria Carriage)や、ダウンタウンのハーバーから出発するホエール・ウォッチング(5〜9月)などが行われる。
ヴィクトリアは下記の都市と姉妹都市締結をしている。
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