新冠町(にいかっぷちょう)は、北海道の日高振興局中部にある町。日本有数の軽種馬産地として栄えている。近年はレコードと音楽による街づくりを進めている。町内にある「新冠レ・コード館」には、60万枚を超えるレコードが所蔵されている。
「新冠」の名称が文献上初めて登場するのは1700年(元禄13年)の『松前島郷帳』にある「にかぶ」の記載であり、1739年(元文4年)頃発行の「蝦夷商賣文書」には「ニイカップ」と記載されている。また、「新冠」の当て字が定着する以前には「新勝府」の当て字が使われたこともある。
この名称はアイヌ語の「ニカㇷ゚(ni-kap)」(木・皮〔革〕)が原義とされるが、その名称となった理由については諸説あり、永田方正は、この地のアイヌがニレの木の樹皮から作った衣服を着用しており、他地域のアイヌの衣服と色が異なっていたことに由来する、と説明している。
また、もとはアイヌ語で現在の新冠川河口付近の大岩(現在は判官館岬と呼称)が突き出している地形から「ピポㇰ(pi-pok)」(岩・下)と呼ばれていたところ、それが方言で密売を表す「ビイフク」という語と似ているため良くない名称であるとして、音が近い「ニカㇷ゚(ni-kap)」に改めたとする説もある。この時期については松浦武四郎の『東蝦夷日誌』の記述に依れば、1809年(文化6年)に川尻の会所の名称を「呼び声のよろしからざるに依て」、「ビボク」から「ニイカツプ」と改めたとされているが、前述の「にかぶ」の記載の初出よりは後のことである。
日高振興局沿岸中部に位置する。北部の日高山脈に由来する山岳地帯は日高山脈襟裳十勝国立公園に指定されている。 南部は太平洋に面する。気候は北海道内では温暖で、積雪も少ない。
静内町、三石町と合併を協議、当初は市に昇格予定で、新市名称は「ひだか市」に決定していた。 その後新冠町が合併の時期の延期を申し入れし、協議の結果、合併協議は休止される事になった。その後、静内町と三石町は、新たに法定合併協議会を設置し、協議を行った結果、2006年3月31日に新ひだか町として新設合併した。
基幹産業は稲作・畑作・酪農・畜産など。 日高軽種馬共同育成公社が置かれ、馬の育成も盛ん。アイドルホースとして知られたハイセイコー、中央競馬クラシック三冠を成し遂げたナリタブライアン・コントレイルなどの競走馬を輩出している。
※集配業務は静内郵便局が担当
2021年(令和3年)4月1日のJR日高本線鵡川駅以南廃止に伴い、運行系統調整等が行われた。
以下海外調教馬も含めてカタカナ表記とし、五十音順に表記する。戦績等は各馬の項目を参照。
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