木村 良平(きむら りょうへい、1984年7月30日 - )は、日本の声優、俳優。東京都出身。
3歳から劇団ひまわりに所属し、子役として実写・舞台・アニメなどの出演を経て、2009年に『東のエデン』の滝沢朗役でテレビアニメ初主演を務める。2012年、第6回声優アワードにて助演男優賞を受賞。 代表作は『東のエデン』(滝沢朗)、『黒子のバスケ』(黄瀬涼太)、『テイルズ オブ ゼスティリア』(スレイ)などがある。
3歳の時に劇団ひまわりに入団。本人曰く、デビューは正確には覚えていないが、幼稚園の時には蜷川幸雄の演出による『夏の夜の夢』の舞台に立っていたという。しかし、蜷川幸雄が夏の夜の夢を初演出したのは1994年6月で、時期が合わずキャストにも記載がない。
物心がつく前より声優の仕事をしており、日本のアニメのデビュー作については『逮捕しちゃうぞ』だろうとしている。子供の頃は、声優は顔を出さなくても芝居ができるため「楽ちん」だと考えていた。芝居ができれば何でも良かった木村にとって、外見を気にする手間がとられない声の仕事は芝居に集中できたという。
オーディションには定期的に受かり演技で良い評価も受けていたため、仕事への危機感はなかった。それまでの評価が子役としてのものだったことに成人してから気づく。20歳を過ぎて大人の役者との付き合いが増えた時、これから「ライバルは大人」「このままじゃ勝てない」と思うようになり、子役から役者へと意識が切り替わった。自らの危機感を煽るため、声優にどんな勉強をしてきたのかどうして声優を志したのか聞き出し、また声優のワークショップや養成所の見学に出向いた。5か所以上の養成所を回ったが、生徒たちにプロとしての技術や自覚はなく、学生気分だったことから木村が感じていた危機感とギャップがあったという。さらにアニメ好きな生徒はいても芝居好きは見かけなかったため、芝居好きである木村は「この世界では勝てる武器を持っているかもしれない」と自信がついた。
2009年出演の『東のエデン』の滝沢朗でテレビアニメの初主演を務め、知名度を上げる。滝沢朗役を演じたことで、「等身大のキャラクターを演じる素地ができた」としている。
2012年に第6回声優アワードにて助演男優賞を受賞する。
フジテレビの深夜アニメ放送枠「ノイタミナ」作品の主演を数多く務める。『東のエデン』の滝沢朗役、『坂道のアポロン』の西見薫役、『ROBOTICS;NOTES』の八汐海翔役、『銀の匙 Silver Spoon』の八軒勇吾役などがある。多く起用される理由についてノイタミナのプロデューサー森彬俊は、個人的な意見とした上で、木村の声の魅力に「共感性」があるとしている。どんなキャラクターでも木村が演じることによって「視聴者から見て手の届かないキャラクターにならずに、どこか共感できる人物になっている」という。
母親は、アナウンサー志望だったこともあり、フリーで司会をするほど人前で話すことが好きで、その影響もあってか劇団への入団を勧められた。また小学校高学年まで母親の妹の叔母2人が同居しており、女性の多い家庭で育つ。女性3人も寄るとことわざにある通り「それはもうかしましい」環境であったと言い、会話がオーバーアクションで彼女たちとコミュニケーションをとるには自らもリアクションを取るようになり、それが「自然にお芝居に繋がってきているのかもしれない」という。
父親は、劇団ひまわり入団について反対も賛成もしなかったが、中学生の時に役者をやめたいと伝えると「10年やってきたことは全部なくなっちゃうけどいい?」と言われて、本気で辞めたいとは考えてなかったことに気づき、冷静になれるアドバイスをもらったことに感謝しているという。
テレビアニメ『神様ドォルズ』では、主人公とヒロインのオーディションしかなかったが、原作漫画を読んでどうしても阿幾役がやりたいと、セリフをテープに吹き込んで送って阿幾役を得た。映画『センコロール』では主人公のオーディションに呼ばれていたが、台本を読んでシュウ役がやりたくなり、現場でシュウ役のオーディションについて直談判した。演じる役に対して貪欲だという。
声優の石川界人は、すごいと思う役者の1人に木村を挙げ、「人を引き付ける力がすごい」「面倒見の良さも尋常じゃない」と人柄を評している。
太字はメインキャラクター。
※はインターネット配信。
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