下妻市(しもつまし)は、茨城県西部の県西地域に位置する市である。
旧常陸国真壁郡・筑波郡と千葉県より移管された旧下総国結城郡(旧豊田郡・旧岡田郡)で構成される。1954年(昭和29年)市制施行。
地理
市東部に小貝川、西部に鬼怒川が流れ、中央部に砂沼がある。
気候
隣接している市町村
市勢
2005年国勢調査速報値によれば人口は36,889人。2006年1月1日に結城郡千代川村を編入合併し、2005年国勢調査の時点で両市村を合わせた人口は46,427人とされる。
人口
地名の由来
935年(承平5年)の『和名抄』に「しもつま」として記されているのが、史料初見とされている。現在の市名「下妻」と書き記すようになったのは、おおむね鎌倉時代以降といわれている。
歴史
年表
- 室町時代から戦国時代にかけて、多賀谷氏が下妻城(多賀谷城)を築き、拠点としていた。
- 江戸時代には下妻藩が置かれていた。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い、真壁郡下妻町が発足。
- 1913年(大正2年)11月1日 - 常総鉄道(現在の関東鉄道常総線)が開業。
- 1953年(昭和28年)5月18日 - 国道125号が制定。
- 1954年(昭和29年)
- 4月1日 - 真壁郡騰波ノ江村、大宝村を編入。
- 6月1日 - 真壁郡上妻村、結城郡総上村、豊加美村、筑波郡高道祖村を編入、市制施行。下妻市となる。
- 1970年(昭和45年)4月1日 - 国道294号が制定。
- 1995年(平成7年)3月23日 - 常総バイパスが開通。
- 2003年(平成15年)5月10日 - 土地区画整理事業に伴う新字名として、大字本宿町2丁目、大字本城町3丁目、大字田町1丁目・2丁目(それぞれ旧大字下妻の各一部)を設定。
- 2006年(平成18年)1月1日 結城郡千代川村を編入。
行政区域変遷
行政
- 市長:菊池博(2018年4月14日就任、2期目)
- 歴代市長
- 初代:澤部元信(1954年 - 1955年)
- 2代:横瀬花兄七(1955年 - 1959年)
- 3代:澤部元信(1959年- 1963年)
- 4代:中山繁(1963年- 1967年)
- 5代:加藤俊介(1967年 - 1981年)
- 6代:鳩貝充(1981年 - 1988年)
- 7代:横島良市(1988年 - 1995年)
- 8代:山中博(1995年 - 2002年)
- 9代:小倉敏雄(2002年 - 2010年)
- 10代:稲葉本治(2010年 - 2018年)
- 市庁舎
議会
市議会
県議会
- 選挙区:下妻市選挙区
- 定数:1人
- 任期:2023年1月8日 - 2027年1月7日
- 投票日:2022年12月11日
- 当日有権者数:34,157人
- 投票率:46.00%
衆議院
- 茨城県第1区
- 選挙区:茨城1区(水戸市の一部、下妻市の一部、笠間市(旧友部町・岩間町域を除く:笠間支所管内)、常陸大宮市(旧御前山村域)、筑西市、桜川市、東茨城郡(城里町))
- 任期:2021年10月31日 - 2025年10月30日
- 当日有権者数:402,090人
- 投票率:51.29%
- 茨城県第7区
- 選挙区:茨城7区(古河市、結城市、下妻市(旧千代川村域)、常総市、坂東市、結城郡、猿島郡)
- 任期:2021年10月31日 - 2025年10月30日
- 当日有権者数:303,353人
- 投票率:53.71%
交通
鉄道
バス
- 関鉄パープルバス
- 下妻市コミュニティバス「シモンちゃんバス」
- この他、茨城観光自動車(茨観)の路線やジェイアールバス関東の路線(南筑波線)もあったが、撤退している。
道路
東西と南北に2本の国道が交差して走り、鉄道が南北に通っている。路線バスにより、つくば市・土浦市方面と結ばれている。
- 一般国道
- 国道125号
- 国道294号
- 国道408号(全区間、国道125号、国道294号と重複)
- 主要地方道
- 茨城県道15号結城下妻線
- 茨城県道56号つくば古河線
- 一般県道
- 茨城県道129号下妻常総線
- 茨城県道131号下妻真壁線
- 茨城県道133号赤浜谷田部線
- 茨城県道214号沼田下妻線
- 茨城県道217号皆葉崎房線
- 茨城県道233号山王下妻線
- 茨城県道333号宗道停車場線
- 茨城県道334号下妻停車場線
- 茨城県道357号谷和原筑西線
- 道の駅
郵便
市内の集配業務は全て下妻郵便局が受け持っている。
学校
- 高等学校
- 茨城県立下妻第一高等学校
- 茨城県立下妻第二高等学校
- 小学校
- 市立下妻小学校
- 市立大宝小学校
- 市立騰波ノ江小学校
- 市立上妻小学校
- 市立総上小学校
- 市立豊加美小学校
- 市立高道祖小学校
- 市立宗道小学校
- 市立大形小学校
- 中学校
- 市立下妻中学校
- 市立東部中学校
- 市立千代川中学校
- 茨城県立下妻第一高等学校附属中学校
電気
かつて下妻町には電燈会社があった。才賀藤吉が1912年(明治45年)2月に事業許可を受け、8月に下妻電気を設立。1913年(大正2年)11月事業開始、供給区域は真壁郡下妻村、関本町、上妻村、大宝村、結城郡豊加美村、宗道村、玉村、総上村、石下町。発電所は持たず下野電力より受電した。1922年(大正11年)茨城電力に合併された。
コミュニティ
ウェブ上に、下妻市周辺地域のコミュニティ活性化を目的としたコミュニティサイトが開設されている。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 砂沼
- 下妻城
- 大宝城(蹟)(関城・大宝城の戦い) - 大宝667
- 大宝八幡宮 – 大宝667
- 小貝川ふれあい公園 – 堀篭1650
- ビアスパークしもつま – 長塚乙70-3
- 下妻市ふるさと博物館 – 長塚乙77
- 筑波サーキット – 村岡乙159
- 曹洞宗 潜龍山多宝院(多寶院、紫雲院) – 下妻乙1035 – 多賀谷氏の菩提寺
- 道の駅しもつま
- 江連用水旧溝宮裏両樋 – 本宗道
マスコットキャラ
シモンちゃん
下妻市の公式サイトに描かれている、オオムラサキを萌え擬人化したキャラクター。株式会社ヘレナメディアリサーチ制作。
新聞のインタビューで「ページのお堅いイメージを払拭して作っただけであり、性別も決めていない」とされている。
総務部情報政策課の管理下におかれているため「市のマスコットキャラクター」というよりも「下妻市公式サイトでの案内キャラクター」である。これまで公式グッズ等の販売は2008年10月に催された「しもつま砂沼フェスティバル」においてグッズ(マグカップ、ミニタオル、キーホルダー)付きのチケットが販売され、2009年10月より下妻駅構内に設置された観光案内所にてストラップが、茨城国体に合わせ受注生産でシモンちゃんが胸にあしらわれたポロシャツが販売されたことがあった。現在は「道の駅しもつま」でキャラクター入りの手ぬぐいが販売されている。
2011年6月16日には、江戸時代の街道「下妻街道」の基点となっていた場所で、下妻と縁のある東京都足立区千住の北千住駅近くに、シモンちゃんにちなんで名づけられた下妻市特産品アンテナショップ「シモンちゃんの家」が開店し、看板にシモンちゃんが描かれた(現在は閉店)。
2015年には市内の原動機付自転車のナンバープレートの図柄に期間限定で採用されたほか、2017年から市内を走るコミュニティバスのラッピングマスコットにもなっている。
著名な出身者
- 飯村丈三郎(政治家・実業家・教育者)
- 龍胆寺雄(作家)
- 大島宇一(政治家、元東京都小平市長)
- 北垣信行(ロシア文学)
- 渡辺篤史(俳優)
- 塚田真希(アテネオリンピック 柔道女子78kg超級金メダリスト)
- 粟野靖浩(2010年世界柔道選手権大会73kg級銅メダリスト)
- 薗部博之(在住。ゲームクリエイター、『ダービースタリオン』制作者)
- 宮島一代(元Jリーグ審判員・元国際副審・元AFCエリートレフェリー・現JFAトップレフェリーインストラクター)
- 磯山和司(元プロサッカー選手)
- 中野龍雄(プロレスラー)
- 横瀬夜雨(詩人)
- 早川正夫(建築家)
- 市村緑郎(彫刻家、埼玉大学名誉教授、砂沼大橋の「飛翔」の作者、日本芸術院賞受賞者)
- 野村浩二(お笑いコンビ・江戸むらさき)
- 磯山良司(お笑いコンビ・江戸むらさき)
- 黒須成美(近代五種選手)
- 西城慶子(歌手)
- 広澤克実 (元プロ野球選手・ヤクルト、巨人、阪神に在籍していた。出生〜10歳まで当市で育ち、その後県西部の結城市に転居。)
- 大山悠輔(プロ野球選手・阪神タイガース)
- 福西基(教育者、スーパーセンテナリアン。かつて日本国内最高齢男性となった人物。)
- 前野智昭(声優)
その他
- 映画『下妻物語』(深田恭子・土屋アンナ主演、2004年5月29日公開)の舞台となっており、この映画のヒットで広域合併案が住民の反対で白紙になった。
- 自動車のナンバープレートは「つくば」表記である。ご当地ナンバーとして新設され、2007年2月13日から導入された。
- 茨城県の銘柄豚「ローズポーク」の産地の1つである。
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 下妻市 (@shimotsuma_city) - X(旧Twitter)
- 下妻市 (iyadoumo.shimotsuma) - Facebook
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