納沙布岬灯台(のさっぷみさきとうだい)は、北海道根室市にある納沙布岬の突端に立つ白亜塔形の中型灯台。
北方領土や南鳥島を除いた日本の最東端の地に位置する。また、「日本の灯台50選」にも選ばれている。周辺は、北方四島や知床半島を望む、風光明媚の地。
かの「灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計による八角形の木造で、北海道の洋式灯台としては最初のもの。ここと水晶島の間にある珸瑶瑁(ごようまい)水道は暗礁浅瀬が多く、航海の難所として恐れられていて、灯台の建設が求められていた。
歴史
- 1872年8月15日(旧暦では明治5年7月12日) - 初点灯。
- 1878年(明治11年)6月17日頃:霧鐘設置。
- 1889年(明治22年)8月1日 - 灯火色一部変更。
- 1908年(明治41年)10月20日 - 霧笛設置し吹鳴開始。霧鐘は撤去。
- 1930年(昭和5年)11月3日 - 現在のコンクリート造灯台に改築され点灯。
- 1936年(昭和11年)11月4日 - 灯質変更。
- 1998年(平成10年)4月 - 無人化される。
- 2009年(平成21年)4月10日 - 無線方位信号所(レーマークビーコン)廃止。
- 2011年(平成22年)3月31日 - 霧信号所(ダイヤフラムホーン:毎40秒に3回吹鳴)が廃止される。
アクセス
- JR花咲線 根室駅前ターミナルより根室交通バスで44分。1日5往復運転、片道1,090円。ただし、往復乗車券(1,930円、小人・障がい者半額)や、1日フリー乗車券(2,040円、小人・障がい者半額)の設定がある。(2019年10月現在)
- 北海道道35号根室半島線
脚注
関連項目
- 貝殻島灯台 - 納沙布岬灯台から傾いた姿が視認できる。
- リチャード・ヘンリー・ブラントン
- 霧信号所
- 無線方位信号所
- 根室市
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