![相鉄ホールディングス 相鉄ホールディングス](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/08/Sotetsu_HQ_Building.jpg/400px-Sotetsu_HQ_Building.jpg)
相鉄ホールディングス株式会社(そうてつホールディングス、英: Sotetsu Holdings, Inc.)は、相模鉄道など相鉄グループを統括する純粋持株会社である。本社は神奈川県横浜市西区北幸二丁目の相鉄本社ビル内に所在。略称は相鉄HD。
相鉄ホールディングスの前身は、大正時代に設立された鉄道事業者である相模鉄道(通称:相鉄)。同社は本業の鉄道事業以外にも、バス事業や不動産事業などを営む多角的経営を行い相鉄グループを形成した。第二次世界大戦後の首都圏への人口集中なども手伝って準大手私鉄から大手私鉄にまで上りつめたが、バブル崩壊以後の平成不況により経営の効率化を行うことになった。1990年代末から2000年代半ばにかけて鉄道事業とバス事業を除く各事業を分社化したり他社へ譲渡したりして、2009年には鉄道事業を分社化、商号を相鉄ホールディングスに変更した。この時点では一部のバス事業を行う事業持株会社であったが、2010年に傘下の相鉄バスに全路線を譲渡し、純粋持株会社に移行した。
相鉄本線の始発駅である横浜駅西口付近の一等地に数多くの不動産を持つ大地主であり、相鉄グループ内唯一の上場企業(東証プライム)。
グループ内で百貨店事業は行っていないが、ターミナル駅である横浜駅の駅ビル「相鉄ジョイナス」の核テナントとして、髙島屋横浜店(横浜髙島屋)が入居しており、事実上のターミナルデパートとなっている。相鉄は横浜店の出店に大きく関与しており、そういった経緯から相鉄ホールディングスと髙島屋の関係は深く、髙島屋の大株主(2022年2月28日現在で発行済株式の1.44%を所有)にもなっている。またスーパーマーケット事業を行う相鉄ローゼンの前身である相高(相高ストア)も、元々は相鉄不動産(初代)と横浜髙島屋との合弁で設立された(ローゼンは髙島屋のシンボルである「バラ」のドイツ語読みが由来)。
ホテルサンルートを買収する形で相鉄グループは実質的に全国展開を行っているものの、以前は相鉄グループ内での自力での首都圏以外への全国展開は行っていなかった。2015年に相鉄フレッサインが京都府京都市の2箇所で開業させることを発表し、初めて相鉄グループ自力での全国展開を開始させることになった。
相鉄グループは2020年代にかけて、ホテル事業の海外展開も進めている(韓国、ベトナム、タイ王国、台湾)。
前身である相模鉄道時代の沿革も併せて記す。
相鉄グループ(そうてつグループ)は、純粋持株会社である相鉄ホールディングス株式会社を中心とする企業グループである。30社余りから構成される。グループブランドメッセージ(キャッチコピー)は「ときめきと やすらぎをつなぐ」。
2009年(平成21年)に相鉄HDへ商号変更した後も、2010年(平成22年)にかけての約1年間、旧・相模鉄道から引き続き、社内カンパニーとして「自動車カンパニー」を置き、横浜市内で路線バス事業を行っていた。現在は全ての路線が相鉄バスに譲渡されている。相模鉄道系のバスについても同社の記事を参照。
バス事業譲渡後も、バス事業の相鉄HD社員は相鉄バスへ出向という形で在籍していたが、相鉄HDは出向している相鉄労働組合の組合員(社員)に対して、2014年春から相鉄バスへの転籍を強要した。転籍せずに残った社員は、いわゆる追い出し部屋待遇に処され、バス子会社は常時人員募集を行うような状況であるにもかかわらず、バスと無関係な他のグループ内子会社への出向も行われた。これに対して神奈川県労働委員は、2016年4月に相鉄に対して措置勧告を出した。勧告を無視し続けたため、組合は2016年6月24日に横浜地方裁判所に提訴したが、2018年4月19日に判決が出され、請求は棄却された。
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