![南福岡駅 南福岡駅](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/78/Jrkyushuminamifukokastation_2.jpg/400px-Jrkyushuminamifukokastation_2.jpg)
南福岡駅(みなみふくおかえき)は、福岡県福岡市博多区寿町二丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線の駅である。駅番号はJB03。
鹿児島本線の多数の列車の運転士が当駅で乗務交代する。待避駅でもあり、待避線側(下り:2番線、上り:4番線または5番線)で特急の通過待ちをする列車も多い。また隣接して南福岡車両区があるため、待避線を使用して分割・併結を行う列車も存在する。
なお上り待避線は、南福岡駅下り方の春日駅の上り方すぐの所から、南福岡駅上り方の西鉄天神大牟田線がオーバークロスする手前の所まで設置され運用されている。
南福岡駅は元々雑餉隈の近辺に設けられる予定だった駅であることから「雑餉隈駅」(ざっしょのくまえき)として開業し、営業していた。南福岡電車区開設により山口県等からも直通列車が「雑餉隈」行列車で設定されるようになったが、難読駅名である事と何処か解らないと知名度が低いため改称された。この際、南福岡電車区が隣接していることから、南福岡駅に改称されたと言われる。
なお、西日本鉄道にも雑餉隈駅があるが、こちらは普通列車のみが停車する駅であり、そのまま現在に至っている。
3面5線を有する地上駅で、東側の駅ビルから島式ホーム2面4線と単式ホーム1面1線を有する。
以前の木造駅舎が1987年(昭和62年)の火災で駅長室が全焼し、駅舎の大部分が焼失して仮駅舎となった。その後、1999年(平成11年)7月に駅ビル式の駅舎に改築された。駅ビルは鉄骨鉄筋コンクリート9階建、1 - 2階は店舗、3 - 9階が賃貸マンションの構造で、改札口は2階にある。隣にはJR九州管内最大の南福岡車両区が所在し、5番乗り場奥に多数の電車が停まっているのが見える。このため、春日市側に出入口はなく、陸上自衛隊福岡駐屯地方面へは、迂回して両端の踏み切りを渡る必要がある。かつて旧駅屋にトランドールが併設されていたが、駅舎建替え時に閉店、かつての店舗があった所にはミスタードーナツが所在する。改装後のトランドール自体は、駅ビル1階のフレスタ南福岡内で営業している。駅1階に「えきマチ1丁目南福岡(旧・フレスタ南福岡)」があり、マックスバリュエクスプレスやトランドール、如水庵が入居している。
直営駅で、みどりの窓口が設置されている。また、同じ場所に旅行センターJR九州旅行が配置されている。
自動放送が導入されており、かつては国鉄の九州管内で使用されていた所謂カラカラベルが使用されていた。
JRの特定都区市内制度における「福岡市内」の駅であり、鹿児島本線では最も南になる。
2022年度の1日平均乗車人員は9,262人である。
鹿児島本線の博多〜荒尾の間では最も乗車人員が多い。
近年の1日平均乗車人員の推移は下表のとおりである。
駅周辺、また近隣の商店街周辺は風俗店が大変密集する地域で、俗に「雑餉隈ヘルス街」と呼ばれていた。しかし地元住民の要望による警察の一斉摘発で、風俗街としての面影は無くなった。
駅前の乗り場から出発する。(路線は2024年3月16日現在。いずれも西日本鉄道運行)
上記の他、筑紫通り上の「南本町」停留所から、下記のバスが利用できる。(路線は2024年3月16日現在)
列車の待避や乗務員交代などを行うため停車時間が長くとられている。さらに南福岡車両区へ出入庫する車両や、入替する車両が徐行して移動するため、博多寄りにある「相生踏切」はいわゆる「開かずの踏切」となっている。
「相生踏切」は福岡県道49号大野城二丈線が通っており、特に朝夕の通勤ラッシュ時間帯は踏切待ちの渋滞が発生している。以前から渋滞解消策として、線路下をくぐるトンネル方式立体交差が有力視されているものの、踏切東側の住民の一部がこの立体交差工事に難色を示していると言われており、工事開始のめどがたっていない。住民の要望により歩道橋が完成し歩行者に対する踏切待ちは軽減されたように見えるものの、歩道橋にはエレベーターが設置されておらず、自転車、乳母車、カートを引く者、交通弱者等は結局踏切を使わなければならず、軽減されていない。
博多方面から入区する回送列車は、上り待避線ホームへ到着の後、運転方向を変えて博多方に設置されている引き上げ線へ進み、再度運転方向を変えて南福岡車両区の留置線へ入る。このように最低3回「相生踏切」を通過しなければならず、車両区内での車両入換や、出入庫時は同踏切上で踏切を塞いで停車する場合も多く、改善が要求されている。踏切通過回数を減らす改善策として、側線北端の上り線へ入るポイントを利用し下り線から上り線を経て側線に入る、渡り線(両渡り付交差(ダブル・スリップ・スイッチ、DSS)方式設置が検討されているが、現段階では未定となっている。
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