万華区(ばんか/ワンホワ-く)は、台湾台北市の市轄区。
万華は古くは台湾原住民平埔族ケタガラン族が住んでいたところで、ケタガラン語で丸木舟を意味する「ヴァンカア」が語源。山から切り出した木をこの地区を流れる川を伝って丸木舟で別の場所に運んだことから。台湾語音で艋舺(Báng-kah, バンカア、のちに一部で文甲)という漢字が宛てられた。台北で最も古い地域であり、現在の貴陽街と環河南路口付近の紗帽厨番社がその発祥である。1709年、陳頼章が福建居民を率いて舟で移住した。
1920年(大正9年)の台湾総督府による行政改編のなかで、台北に台北州が設置された際、艋舺も表記が改変された。「艋舺」に発音が類似した漢語のうち、「万年の繁栄」との願いを込めて萬華(まんくわ、新字体:万華 現代かな遣い:まんか)の漢字が選ばれた。なお、台湾語では旧称の艋舺(Báng-kah)が現在でも使用されており、幹線道路の名前にもなっている。
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